肌の悩みやトラブルを解決するには、自分の肌タイプを知ることが大切です。
しかし肌タイプには乾燥肌、脂性肌、混合肌、普通肌など様々な種類があり、自分で診断するのは難しい場合があります。
そこでこの記事では誰でも簡単に自宅で自分の肌タイプを診断できる方法を紹介します。
本来はコスメブランドやプロに見てもらうのが一番ですが、デパートのコスメのカウンターに行くのは緊張してしまう人や、無理な押し売りをされたくない人、また男性の方など、なかなかそれもできない方もいらっしゃると思いますので、ぜひこの方法を試してみていただければと思います。
私自身、幼少期からの重度のアトピーを大人になってから無症状に改善した経験を持ち、その過程でスキンケアや美容について多くのことを学んできましたので、みなさんに役立つ情報を提供できるかと思います。
- 簡単に自宅で自分の肌タイプを診断できる方法が分かる
- 自分の肌タイプを正しく理解し、自分に合ったスキンケアや食事・生活習慣の改善方法が分かる
- その結果、肌トラブルの解消や予防につながり、きれいな肌への改善が見込める
- 肌タイプによって適切なスキンケア用品やコスメ選びができるため、無駄な買い物をしなくて済むようになる可能性も
簡単にできる!セルフ肌診断のやり方
肌タイプは肌の状態によって分類されます。肌タイプを正しく理解することで、自分に合ったスキンケアを行い、美肌を保つことができます。
ではさっそく自分の肌タイプを簡単に診断する方法を紹介します。
【セルフ肌診断】洗顔後の肌の状態をチェックする方法
化粧水などを付けずに過ごす
- 普通肌
- 適度にしっとりしていて、肌のつっぱり感も、Tゾーンのテカリもなくあぶらっぽくない
- 乾燥肌
- お肌全体につっぱり感があり、目の周りや口の周り、頬などがカサカサ
- 脂性肌
- しっとりした感触でつっぱり感はなし。顔全体がテカってあぶらっぽさがある
- 混合肌
- Tゾーンはテカっていてあぶらっぽいが目や口の周り、頬など部分的にカサカサ
以上が自宅でも自分で簡単にできるセルフ診断法となりますので、自分の肌タイプについてぜひ検証してみて下さい。
他にもある肌タイプ診断 ~簡単なものから本格的なものまで~
他にも自分の肌タイプを診断する方法はいくつかあります。
簡単なものから本格的なものまでありますので、更に詳しく自分の肌に関して知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
肌タイプ診断アプリを活用する
以下のようなアプリを活用して肌タイプ診断をすることもできます。
Mirrorme(ミラーミー)
Mirrorme powered by AI
AXSEED無料posted withアプリーチ
スマートフォンで顔の写真を撮るだけでAIによる本格的な肌診断ができるアプリです。
肌の状態をスコア化してくれて、肌タイプだけでなく水分量、肌年齢、キメ、毛穴、しわ、シミ、ニキビなどの15項目を分析し、あなたに合ったお手入れ方法やアドバイスもしてくれます。
また肌診断だけでなく、体重や体脂肪率、運動時間の記録や睡眠時間などの健康や生活の記録もできたりもします。
こういったアプリを活用することで、自分の肌タイプや肌の悩みを把握し、適切なスキンケアを行うことができます。
ただし診断結果に過剰に依存することなく、よく自分自身で肌の状態を観察し、適切なスキンケアを行っていくことが最も重要です。
スキンチェッカーを使う
スキンチェッカーを使うことによって、より詳細に水分量や油分量、弾力などが測定できます。
自分の肌の状態をより詳しく数値で知りたい方、日々の自分の肌の変化を確認したい方などにはおすすめです。
スキンチェッカーを使うことで、肌の状態を定期的に測定し、変化を記録することができます。
またスキンケア用品を使用した後に肌の状態がどのように変化したのかの効果を確認することもできます。
先ほどのアプリも優秀ですが、やはり実際に肌に当ててみて水分量や油分・弾力を測るのでは精度が違います。
値段も言うほど高くはないので、よりこだわりたい方は購入を検討してみてもいいかもしれません。
スギ薬局で肌診断を受ける
スギ薬局では、無料かつ予約なしでビューティーアドバイザーによる肌質診断を受けることができます。
デパートコスメのカウンターにいくのは緊張してしまう人や、無理な押し売りをされたくない人は気軽に行けるスギ薬局がおすすめです。
また男性も受ける事が出来ますが、店舗によっては男性の肌診断ができないこともあるので事前に確認した方がよいでしょう。
まずは店舗に常駐しているビューティアドバイザーさん(見当たらなければスタッフさん)に「肌診断を受けたい」と伝えてみましょう。
スギ薬局で行われている肌診断は、以下のような内容・手順で行われます。
- 肌の悩みやスキンケアの問診
- ハンディタイプの肌診断器を使用して皮脂量・水分量・ハリ・弾力など測定します。
- 肌診断の結果をもとに、スタッフがお客様に適したスキンケア方法や、使用すべき化粧品をアドバイスをします。
- また肌診断の結果をもとに、スギ薬局で扱っている化粧品サンプルをお試しいただくこともできます。
スギ薬局では無料かつ予約なしで比較的短時間で肌診断受けることができます。
しかし店舗によっては予約が必要な場合もあったり、男性の肌診断を行っていない店舗があったり、肌診断を行っていない店舗などもありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
【肌タイプ別】スキンケア方法と食生活習慣のアドバイス
自身の肌タイプが分かったところで、肌タイプ別に特徴、スキンケアの方法や食事・生活習慣についてのアドバイスを解説します。
乾燥肌タイプ
乾燥肌タイプの特徴
乾燥肌の特徴は、肌が乾燥していることが多く、肌の水分や油分のバランスが崩れていることがあります。
そのため肌がかさつき、粉をふいたような見た目になりがちです。
また乾燥することで肌のトラブルが起こりやすく、かゆみや赤み、肌荒れなどが起こりやすい傾向があります。
乾燥肌タイプのスキンケアのポイント
乾燥肌タイプのスキンケアのポイントと対策を下記にまとめました。
- 洗顔料は刺激が少なく、保湿成分の多いものを選びましょう。
- 「こすらない洗顔」を行い、洗顔時間を短くすることを心掛けましょう。
また洗顔後は肌の水分を逃さないように、すぐに化粧水をつけて保湿しましょう。※こすらない洗顔については下記の記事にて詳しく解説してますのであわせてご覧ください。
こすらない洗顔は乾燥肌の方に限らず肌質改善が見込める洗顔方法ですので、どのタイプの肌の方でもおすすめです。
- 乾燥肌にならないためには保湿成分が豊富な化粧水や乳液、クリームを使うことが重要です。
保湿=化粧水などで水分を補うことが保湿だと勘違いして化粧水をたっぷりつけてしまう人がいますが、それよりも保湿に一番大事なのは保湿成分の入ったスキンケア用品を使うことが大事です。
ではその保湿成分とはなんなのか?それは最強の保湿成分『セラミド』です。
『セラミド』が配合された化粧水や美容液などを肌に与えて、肌の保湿力を高める事が大事です。
特に寝る前に保湿をしっかり行うことが大切です。
- 乾燥がすすむと肌の色もくすみ、肌の表面の角質が厚くなって保湿ケアをしてもなかなか美容液が奥まで浸透しません。
こんな時にオススメなのが肌の奥までしっかり潤う保湿パックです。
各層が厚くなって保湿成分が浸透せずにどうしても乾燥するときは週に2回は保湿パックで集中ケアしましょう。
また手軽さからシートパックを使いたくなりますが、保湿力が弱いうえに防腐剤などの添加物も多くかぶれる事があります。
保湿に関してはやはり塗って洗い流すタイプのクリーム状、もしくはゲル状の物の方が乾燥肌には効果があります。
乾燥肌タイプの食事や生活習慣のアドバイス
スキンケアに加えて、食生活や生活習慣にも注意しましょう。水分補給や栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠などが大切です。
- 乾燥肌対策には、体の内側からも乾燥肌に効果のある食べ物を取り入れることも大事です。
そこで肌の乾燥が気になるときに真っ先に食べておきたいのがビタミン類です。
特に肌に潤いをもたらすためには『ビタミンA』を積極的にとっていきましょう。
『ビタミンA』はターンオーバーを調整しみずみずしく潤った健やかな状態で新しい肌が生まれるのをサポートします。
レバー、ウナギ、ニンジン、かぼちゃなどを摂ると良いでしょう。
- 『ビタミンC』はコラーゲンの生成を促進するため、ブロッコリー、トマト、レモン、オレンジ、キウイフルーツなどを摂取しましょう。
- 『ビタミンE』は肌の老化を防ぐため、アーモンド、ピーナッツ、アボカド、オリーブオイルなどを摂ると良いでしょう。
- 『鉄分』も乾燥肌にとって積極的に摂取すべき栄養素です。
乾燥肌は結構不良によって代謝が悪くなりターンオーバーが乱れた結果起こりうるので血行を促す働きのある『鉄分』をとるのが効果的です。
レバーや牛もも肉などの赤身の肉、かつおやまぐろなどの赤みの魚、赤貝、ほうれん草、小松菜、納豆、ひじきなどを摂取しましょう。
- また青魚、亜麻仁油、えごま油などの『オメガ3脂肪酸』が豊富なオイルを摂取したり、肌のターンオーバーに必要な酵素を作る栄養素である『亜鉛』などが豊富な食材を積極的に摂取することで、肌の保湿力をアップすることができます。
- また水分補給も大切です。1日に2リットルの水を飲むように心がけましょう。
- 生活習慣面では『風呂の温度を高くしすぎない』、『入浴時間を短くする』、『洗顔後は直ちに保湿をする』などがオススメです。
脂性肌タイプ
脂性肌タイプの特徴
脂性肌の特徴は、Tゾーン(額・鼻・あご)が脂っぽくなりがちで、皮脂の分泌量が多いことが多いです。
皮脂が過剰分泌されることで、テカリや毛穴の詰まり、吹き出物やニキビなどの肌トラブルが起こりやすい傾向があります。
脂性肌タイプのスキンケアのポイント
脂性肌タイプのスキンケアのポイントと対策を下記にまとめました。
- 洗顔料は低刺激で洗浄力が高い洗顔料を選び、Tゾーンの皮脂をしっかりと落としましょう。
また洗顔時間を短くするようにしましょう。
- 皮脂を落とすことだけに注力している人が多いですが、実は水分量不足で必要以上に皮脂が分泌されている状態です。スキンケアには保湿効果のある軽めの化粧水やオイルカットの保湿美容液、ジェルタイプの乳液や軽いテクスチャーのクリームを選び、肌の状態に合わせて使用量を調整しましょう。
適度な保湿が必要ですが、過剰な保湿は余計な皮脂を生み出す原因になります。
- 余分な皮脂を取り除くために、週に1回程度、収れん化粧水や毛穴パックなどの収れん効果のあるアイテムを使用することをおすすめします。収れん化粧水とは毛穴を引き締める成分が入っているもので、肌表面を引き締めてキメを整えたり、皮脂のテカリを防止したりするなどの効果が期待できる化粧水です。
- 『脂漏性皮膚炎』による赤ら顔は脂性肌で毛穴も大きめの人によく見られます。
ビタミンC配合の化粧水を使ったり、ビタミンCをイオン導入したりする事で改善されます。
- 日中はあぶらとり紙で皮脂を押さえて、浮き出た皮脂をしっかりとりましょう。
ティッシュを使うと、繊維が肌に残って刺激になることがあるので絶対にやめましょう。
中には皮脂の取り過ぎを気にする人がいますが、aあぶらとり紙では取り過ぎにならないので安心して下さい。
- 1日に何度も顔を触らないようにし、清潔なタオルで優しく拭くことで余分な皮脂を抑えることができます。
脂性肌タイプの食事や生活習慣のアドバイス
スキンケアに加えて、食生活や生活習慣にも注意しましょう。栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠などが大切です。
- 脂性肌の場合、食事にはビタミンB群や食物繊維が必要です。
ビタミンB群は皮脂の分泌を調整する働きがあるため、豚肉、卵、納豆、海藻などを摂取しましょう。
- 食物繊維は腸内環境を整え、肌トラブルを予防する効果があるため、玄米、豆類、野菜などを摂ると良いでしょう。
- 油脂分の多い食材やお菓子、ジュースなどは控えめにすることが望ましいです。
- 生活習慣面では、ストレスや寝不足で皮脂が増えることもあるのでストレスを溜めないように適度な運動やリラックス法を取り入れる、飲酒や喫煙を控える、肌の清潔を保つなどがオススメです。
混合肌タイプ
混合肌タイプの特徴
混合肌の特徴は、Tゾーンが脂っぽくなりがちで、頬や口元などのUゾーンは乾燥していることが多いです。
そのため肌の状態に合わせて、Tゾーンと頬などの肌の状態を考慮したスキンケアが必要です。
混合肌タイプのスキンケアのポイント
混合肌タイプのスキンケアのポイントと対策を下記にまとめました。
- 洗顔はぬるま湯で優しく行い、Tゾーンの皮脂をしっかりと落とし、同時にUゾーンである頬や口元など乾燥しやすい部分は刺激が少なく保湿を意識した洗顔料を選びましょう。
- Tゾーンの角栓や黒ずみを改善するために定期的な毛穴ケアが必要です。
毛穴ケアには、ピーリングや角質ケアが効果的です。
ただし強力なピーリング剤やスクラブ洗顔料は肌に負担をかけるため、適度な刺激のあるものを選ぶことが大切です。
- 皮脂ばかりが多くて水分が少ないオイリードライの混合肌の場合、余計に目立ってテカテカしてしまいます。
そこで大切なのは、肌の水分を増やす保湿ケアです。
水分が増えれば皮脂だけ浮いて目立つのを緩和することができます。またTゾーンが脂っぽくても、乾燥しているということはありますので、乾燥を防ぐためにも適切な保湿を行いましょう。
ただしTゾーンに重たいクリームを塗ると、皮脂の分泌を促進することになるため、軽めの保湿アイテムを選ぶことが大切です。
- もし混合肌のお手入れで迷ったらUゾーンに合わせましょう。
何故ならUゾーンの肌は弱く乾燥しやすいので、洗い方や保湿は慎重にする必要があるからです。
さらにUゾーンの皮膚は個人差があって自分に合うスキンケアも人それぞれです。
なのでまずはUゾーンの肌質を基準にしてスキンケアを行いましょう。
混合肌タイプの食事や生活習慣のアドバイス
スキンケアに加えて、食生活や生活習慣にも注意しましょう。栄養バランスのとれた食事、定期的な運動、十分な睡眠などが大切です。
- 混合肌の場合、食事にはビタミンCや食物繊維が必要です。
ビタミンCは皮脂の分泌を調整する効果があるため、レモン、オレンジ、キウイフルーツ、トマトなどを摂取しましょう。食物繊維は腸内環境を整える効果があるため、野菜、果物、海藻などを摂ると良いでしょう。
- 生活習慣面では肌に刺激を与えないように、洗顔や保湿に気を付けましょう。
特にTゾーンは脂性肌傾向があるため、過剰な洗顔やスキンケアは逆に皮脂を刺激して余計に分泌を促してしまいます。
適度な保湿を行い、肌を乾燥させないようにしましょう
- またストレスや睡眠不足は肌荒れの原因となるため、十分な睡眠とストレスを減らす生活を心がけることも重要です。
定期的な運動や身体を動かすことも、健康的な肌を保つために役立ちます。
普通肌タイプ
普通肌タイプの特徴
普通肌の特徴は、肌の水分や油分のバランスが比較的良好で、肌がツヤや潤いを持っていることが多いです。
トラブルが起こりにくく、肌のターンオーバーも正常に行われる傾向があります。
ただし、肌質や環境の変化によっては、乾燥や脂性、敏感肌へと変化することもあるため、適切なスキンケアを行うことが重要です。
普通肌タイプのスキンケアのポイント
混合肌タイプのスキンケアのポイントと対策を下記にまとめました。
- 洗顔料は肌に負担をかけないものを選びましょう。
潤いを保ちながら汚れを落とす、弱酸性の洗顔料がおすすめです。
- 普通肌は肌のトラブルが少ないため、あまり手をかけずにも美肌を維持できる傾向がありますが、適度な保湿や紫外線対策、洗顔などの基本的なスキンケアを怠らないようにしましょう。
ただし肌の状態に合わせて、乾燥した時には保湿を、脂っぽくなった時には余分な皮脂を取り除くようなスキンケアを行うとより効果的です。
- また年齢とともに肌が変化するため、肌の状態に合わせてスキンケアアイテムを変えることも重要です。
例えば、年齢を重ねるにつれて肌のハリや弾力が失われるため、コラーゲンやヒアルロン酸などの成分が含まれたスキンケアアイテムを取り入れることが効果的です。
普通肌タイプの食事や生活習慣のアドバイス
スキンケアに加えて、食生活や生活習慣にも注意しましょう。バランスのよい食生活、定期的な運動、十分な睡眠などが大切です。
- 食事面ではバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
野菜、果物、肉、魚など、バラエティ豊かな食品をバランスよく摂取することで、肌の健康を維持することができます。
またビタミンCやビタミンE、亜鉛、セレンなどが豊富な食品を積極的に摂取することで、肌のハリやツヤを保つことができます。
例えば、レバー、レッドオレンジ、キウイ、アーモンド、かぼちゃの種、サバ、鮭、牡蠣などが良いでしょう。
- 生活習慣面では適度な運動や十分な睡眠、ストレスをためないようにすることが大切です。
運動は血行を良くして肌の新陳代謝を促進し、健康的な肌を保つ効果があります。
睡眠不足やストレスは、肌荒れやニキビ、シワの原因になるため、ストレス解消や十分な睡眠を心がけましょう。
また紫外線対策も欠かせません。紫外線は肌の老化を促進させるため、適切な紫外線対策を行いましょう。
まとめ
肌の悩みやトラブルを解決するためには、自分の肌タイプを知ることが大切です。
この記事では、誰でも簡単に自分の肌タイプを診断できる方法を紹介し、肌タイプに合わせたスキンケア、食事や生活習慣のアドバイスについて解説しました。
肌の美しさを保つためには、肌タイプに合ったケアを行うことが大切です。
また男性も必見の内容ですので、ぜひ参考にしてください。